吐き出したい。

面白くない
面白くない
面白くない

何もかもが面白くない。
テレビもゲームも、自分も他人も。
生きていることさえも、全て全て全て。
面白くない。

どろどろと薄暗く膨れていくのは、
否定的で攻撃的で後ろ向きな感情。

口から目から、爪の先から、
ただ溢れる自分でもよくわからないそれを、
誰かに何かをぶつけたくて、できなくて。

聞いてくれる誰か、
受け止めてくれる誰か、
手の届くところに、そんな誰かの形が無いから。
体温も呼吸も、
自分のものしか感じられない部屋にいるから。

部屋中に広がっていくぐちゃぐちゃな感情、
自分自身で受け止められないことをわかっている。
内包すること、
吐き出すこと、
どれもこれも出来ないあたし。
他に方法がなくて呑み込まれるしか出来なくて、
爆発しそうなそれを、
処方された薬で抑えようと努力する。

正しいのか無駄なのかもわからないままに、
機械的に飲み込む薬。
一緒に飲み込むのはきっと、
咽喉元までせり上がって来た真っ黒いもの。
攻撃的な何か。
吐き出せない感情の全て。
飲み込んで薬で押さえつけて、
消化してしまえればいいのに。
押さえつけて尚、身体中から溢れていく。

消えないままに膨らんでいく苛立ちと苦しさ。
不安定にぐらぐらと揺れる立ち位置。

揺れているのは立ち位置なのか、
それとも自分が揺らいでいるのかさえわからずに、
ただどうにもならないことを痛感するだけ。


どうにもならないから、無理矢理眠る。



起きたとき、

何事もなかったように日常に戻れますように・・・・・・



そんなことを密かに願いながら。