初恋妄執。

2004年9月29日 自己愛
今でも囚われているのはひとりのひと。

あの頃に帰りたいと何度も何度もそう思う。

 

従兄で幼馴染で、いつもそばにいた。

ずっと、好きだと想ってた。

本当に好きだったのかはわからない。

でも大好きだった。

 

それは多分、依存症の始まり。

彼に依存することであたしはあたしを保ってた。

離れることがないと思っていたから、

縁が切れることがないと思っていたから。

だからいつまでも依存できるものだと勘違いした。

あたしのポジションは永遠だと思った。

 

それは間違いだった。

離れていくのは、

至極当たり前のことだったのに。

ずっと子供のままでいられると信じすぎた。

 

 

今でも彼を捜す。

誰を見ても、彼との相似点を捜す。

面影を見ようとする。

少しでも影が重なれば、依存しようと心が動く。

違うと知りながら、影だけを見る。

得られなかった永遠を欲する。

 

 

依存するのか執着するのか、

影だけを見て、過去を求めて、

戻れるはずのないあの頃を願う。

違う人、違う声、違う個体。

本当に欲しいあの人じゃないことを知りながら、

目を背け、あたしはあたしを騙そうとする。

騙しきれずに失望して、また、似た人を捜す。

 

変わらないのは、

何時までもそばにと思う、

子供のままのその願い、ただそれだけ。

 

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