どんなに願っても、君は私のものになったりはしないから。

どんなにホントの事を言っても信じてくれなかったよね。
だから本心を話すのは、君の前に限ってはやめたんだよ?
願いを口にするのもやめた。
深入りしないようにされないように、
そばにいたいと自分が望んだ君とも表面だけで付き合うことを覚えた。

これは君が望んだこと。

それまでいつも私のほうから踏み込んでた。
踏み込まなくなったら切れちゃうような、そんな関係だったから。
いろんな話がしたくて、けれど深い話をする気は無いって、
明らかに受け付けないオーラを君はいつも放ってて。
一人でも平気な顔で、でも暇つぶしくらいに相手をしてくれる。

私といながら、いつも他の誰かを見てた。


人が苦手な君。
人と関わるのが苦手な私。

似てるけど、全然違う。
君は私でさえもきっと苦手だったと思うから。
本音を話せる人が、もっと君の身近にいたんだよね。
気が付いて、ますます当り障りの無いことしか言えなくなった。
距離をおいて話すことが癖になった。


いつまで続ければいいのかな
疲れたんだ
もう振り回されたくない



ツカズ離レズ

イヨイヨ溝ダケガ深クナル。



溝を感じているのはきっと私だけ。
君にとってはどうでもいいこと。

君に許された彼女になれたら、

なんて嫉妬めいた下らない考えを持ってしまうほど
息も出来ない深海にも似た苦しい場所に、引きずり込まれて。
それでも私からは断ち切ることが出来ないって
鈍くて聡い君はわかってたかもしれないけど。

結局私は、ひとつの通過点にすらなれなかったと思う。

だけど今はまだ君の望む限り、都合のいい私でいてあげる。
そう遠くない未来、切れてしまう関係だから。

絶対に来ない、君からの連絡を待ちながら
ぼんやりとそんなことを考えた。

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