常にひとりで過ごすのは
なれているから、今更別にどうというわけでも無く。

ただ、
妙に人恋しいときだってある。

人肌を求める自分と
孤独が好きな自分

せめぎあってひしめいて、
結局
自分ではどうしようもなくて
部屋に転がってぼんやりと何かを待つ。
まるで浜辺に打ち上げられた海月のように
身体を弛緩させて、怠惰に転がる。
マネキンのほうが意思がない分たぶんまだマシ。

何も起こりはしないと知っていて
何も起こりはしないと確認する為に。
人恋しいと感じなくなるまで冷えたままで。
他人との関わりを今度こそ絶てるかもしれないと
淡く期待を抱きながら
期待が儚く散ると知りながら。

今日も死体の如く
ぼんやりと
何も無い天井を見つめる日々

どうしようもなく、誰かに甘えたくて
気持ちを持て余して
いっそ倒れてしまえたらどんなにか楽だろう
息を止めてしまえたらきっと
醒めない眠りにつけたなら

海月とマネキン
ひとりで涙を流すのはどっちだろう

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