矢吹駆、難しい。
思想がからむからややこしい。思想のぶつかり合いで思想の激闘。宗教、右翼、左翼、政治的思想、テロリスト、んでもって現象学。観念の悪だとかなんだとか。全ては結局無であり、正義も悪も何も無い。
すべてよしか否か。
思想に加えて膨大な量の知識が・・・・・・
いちごときのつるつる脳味噌、ちっちぇー価値観、狭い視野では難しい。悩むし、それでも解からん。

でも止められない。面白い。

4作目、哲学者の密室を手に入れた。文庫なのに1,600とは・・・(泣)
サマー・アポカリプスが終わったので3作目、薔薇の女に突入準備完了。でも読み始める前に0作目に当たる熾天使の夏を読む。他の出版社から出てるのでまさかこんなものがあるとは思わなかったけど。内容はテロなので暴力的で、心臓弱いとか痛いのダメな人は読んじゃイカンような感じかも。リンチとか粛清とかの場面も一寸出てくるから。駆視点なもんだから奴の思想もつらつらとぎっしり。難しい。だって他のナディアの視点で書いてある駆とこの時点の駆は歳が違うし経験も違うし考え方も全く一緒なわけじゃないし、舞台も日本だし。ナディアを通して見てた駆とは半別人。実は理工学部で爆弾造れるし、大学闘争に参加してるし、左派グループでリンチやって捕まって刑期終えた元・テロの指導者だし、『完璧な自殺それが問題だ』とか言って完璧な自殺を目指してるし。駆がますます解からん人物になったですよ。むう。
ああそうか、ナディア視点の駆はいちの中で秋せつらのイメージとイコォルになりかけてるんだ(笑)
だからテロとかやられると変な感じに思うのか。そっかー。ちゃんと別個でおいとか無きゃダメだわなー・・・・・・もしやいよいよ頭のメモリ足りなくて上書きする段階になってしまったのか?其れは困るなー。
サマー〜の方ものたうちながら読んでいたのですが。訳解からんのとはまた別に。
カタリ派だとかローゼンベルグだとかコルベールだとかヨハネ黙示録だとかアルビジョア十字軍だとか。涎を流さんばかりでしたよ、ほんとに。学校の図書館調べようと思ったくらいに。ウチの学校はそっち系の資料は少なそうだけど。で、ナディアの車がシトロエン・メアリ。作中出てきたのがルノーとかBMW。うーん、やっぱり欧州が舞台だといいね。

授業の流れで、カミュの異邦人を読まざるを得なくなった。
なので買った。
人生で初カミュ。
アラブ人を殺したとこまで読んでみた。
主人公、あんまり自分で意思決定が出来ない奴らしい。

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