袖擦り合うも。

献血に行く。
献血。
あーなんて素敵な響き。
とはいうものの。
人の為なんていう高尚なものじゃない。
此れが人の為なんて考えたことも無い。
だって初めて献血しに行った理由が
「うちらって血の気が多いよね。」
だったし。
だいたい駅前に献血バスが来てなかったらやってなかったと思うし。
認識的には『血を抜く』てなもんだし。
去年の夏に血ー抜きに行って
検査前にすっごい善良な人が隣にいて、ちょおっとひねちゃったりしたけど。
・・・真顔で「僕、献血って初めてなんですよね！」
そういう高校生男子。
「あ！同い年なんですか？」
と逆隣の女の子へ話し掛けていた。
「人の為」だなんだとキラキラモード。
それだけでも腹黒い自分には、空気が薄くて死にそうな気がしてたのに。
次の瞬間、
「僕、彼女居ないんですよね。」
いきなりナンパしだした。
何なの。
いかん、こやつはおれをキラキラ光線で駆逐しようとしている！
あぁ痛いいたいイタイ！
・・・・・・お、おれはここでしぬのか・・・・・・・・・・・・？
人は言葉で殺されます。ええ、本当に。

其れは兎も角。
満員電車に乗って献血ルームへ。
こんな微妙な時間なのになんで満員なんだよ？
空気薄くないか？
こんなのに毎日乗ってたら高山トレーニングにも匹敵か？
阿呆なこと考えつつも予約時間に間に合うように急ぐ。
其の道すがら。
スーツのおっさんと手がぶつかる。
ぶつかるだけならいい。
静電気発生。
痛い。痛いの。
袖擦り合うも多少の縁・・・とはいうものの。
そんな縁なら俺はいらねぇ！
痛ぇんだよ、まじで。
去年はそんなでも無かったから忘れてたけど。
髪の毛逆立っちゃうんだよね、そういえば。
少しでも電気通すものに触ればばちっといくし。
人に触ったからってばちーっといくし。
昔友達にも痛いから触らないでって・・・(泣)
当時は其れなりに繊細だったから傷ついたねぇ。
俺が何したっていうんだー。
解かってるよ。放電だろ、放電。
ただ身体にちィっとばかし電気溜めちゃっただけじゃねーか。
この日もなー片手ずつばちィばちィっと。
髪の毛顔にぺたーっと五月蝿いし。
電車も机もapの入り口もおっそろしいことこの上なし。
中学の卒業アルバムなんて個人写真で髪の毛漂ってるよ。
撮影した部屋、暖房効きすぎだったからなー。

京極さんの雲、買って帰った。

バスで帰ったら酔って最悪。
他に買い物もあったのにとりあえず部屋に帰る。
取り合えずだったのにそのまま眠って、
起きたらもう丑三つ時。
どうにもならんな。